助け合いの精神に年齢の壁はないことを示す行為。アルゼンチンの少女は古着を収集、手直し、地域の生活困窮者に寄付しています。わずか11歳で自宅の外で古着を提供する彼女のモットーは「必要だったら持っていってください。」です。
世界を良い方に見る力を持つ子供達。文化の違いや生活水準の違いは子供には関係ありません。アルゼンチンのプンタアルタに住む11歳のアグスティナ・トレドも同様に、「子供やお年寄りが苦しい思いをしたり、お腹をすかせたりするのはとても辛い、貧しさは存在しては行けないから。」と考えます。
アグスティナは4人兄弟の末っ子で、7歳の時から古着を貰い集めたり、買ったりして、必要としている人々に提供してきました。
「最初は兄弟や叔父、従兄弟たちの古着を集めていました。全ての服は直し、洗い、アイロンがけし、提供できる状態にします。」
毎週月曜日、水曜日と金曜日には必ず学校から帰宅後、玄関を掃除し、両親の力を借りて洋服、靴類、食器など、親戚や彼女の行いに共感した人々に寄付してもらった物をベッドの上に並べます。
モットーは、「必要だったら持っていってください。使わないなら寄付してください。」
その他にも、揚げパンとマテ茶の飲み物を準備し、必要な人に提供しています。
アグスティナがこの活動を開始した最初の頃は両親にお金をもらってカリタスで衣料品を買っていました。しかし、アルゼンチンのテレビ番組 “Grosos” に取り上げられてから寄付をしてくれる人々が増えました。
テレビ番組のために彼女をインタビューした記者は、アグスティナは光の人で、大きな心と愛を与えられる人だといいます。必要としている人に与える行為が先にあり、その後で自分のことを考える人だと。
決して楽な生き方ではないアグスティナの夢は、食堂と大きな洗濯機が設置できる場所を持つことです。そこで母親と友達と一緒に裁縫を教えたいのです。
彼女の26歳の兄は精神病を抱えており、その助けになりたいと幼い少女は語ります。