8月24日、環境大臣Carolina Schmidtは、その週に起きた2件の集団中毒事件に伴いEnap(Aconcagua製油所)の施設の一部の運行停止を発表した。
キンテロとプチュンカビ自治区では、200人以上の人々(多くが子供)が神経症状、嘔吐、吐き気、頭痛の症状を訴え、医療施設に搬送されたり自分で受診した。
大臣は、今回の出来事は許しがたく、Enapが毒ガスを排出していると確認できたとツイッターのビデオで発言した。調査では120種類のガスが確認され、そこで炭化水素ガスが報告された。
炭化水素ガスの排出先としてEnapが指摘され、タンクの清掃に使用されたのではないかと大臣はコメントした。
Ministra @CarolaSchmidtZ se refiere a las medidas concretas en relación a las emanaciones nocivas en Quintero: pic.twitter.com/6eH0lG1wG3
— Min. Medio Ambiente (@MMAChile) August 24, 2018
Greenpeaceは今回の事件を、「チリのチェルノブイリ」と指摘し、チリ政府に早急な解決を求めた。
確かな原因と解決策が見つからない中、キンテロとプチュンカビ自治区では27日月曜日も全校休校となった。23日に発令された黄色警報そのままで、地域の化学物質のモニタリングが強化されている。
中毒症状を訴えていた250人は退院し、通常の生活に支障は出ていない。陸、海、空からの警備は続行され、診察場所の強化も続く。
T13Radioで同地域にあるOxiquim社の従業員4名の中毒症状が取り上げられた事について、公営企業Enapの副社長は、政府関係者が事件の原因をEnapだけに追求する不信感を表した。
それに対し政府側は、他の企業の工場から原因物質は検出されなかったため、Enapに責任があるとほぼ確信していると反論した。
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参考情報:
– http://www.soychile.cl/Valparaiso/Sociedad/2018/08/24/552549/Greenpeace-califico-la-crisis-por-contaminacion-de-Quintero-y-Puchuncavi-como-el-Chernobyl-chileno.aspx